2010年9月27日月曜日

不思議な夜

弥生美術館はちょうど栗本薫展の最終日だった。
わたしはテレビ等でお顔は知ってるくらいで殆ど存じ上げなかったのだけど、美術館のチラシにも書かれているように『希有のストーリーテラー』だったみたい。
“グイン・ザーガ”というSF小説が大人気だったらしい。今まで私の周りで話題にのぼらなかったのが不思議なくらい。

「“栗本薫”の名義でSF・ミステリー・ホラー・伝記・時代小説・耽美小説等を発表し、“中島梓”の名義でエッセイや評論、作詞作曲、ミュージカルの脚本・演出を手がけるなど、多彩なジャンルで才能を発揮した栗本の軌跡を、初版本、装幀原画、原稿、写真等の作品資料によりご紹介いたします。」(チラシより)

あと、“作者ジュスティーヌ・セリエ、訳あかぎはるな”で、その作者も訳者も栗本薫なんだけど、フランス語の翻訳みたいにわざとぎこちない日本語の文章にしてボーイズラブの小説を書いていたんだって。天才的。

その栗本さんの書く本の挿絵もいろんな画家さんが描かれていて、作品世界が豊かだからだと思うけど、心弾む挿絵ばかりずらっと展示されてて興奮しちゃいました。

買って来たポストカード

そして一度うちに帰って着替えてお化粧して向かうは西荻窪。
Ikumi氏が働いてる“食べごとや のらぼう”で料理家のさっちんと一緒にごはんの約束。
料理家といってしまえばちょっと大げさだし、お店をかまえているわけではないけれど、彼女のつくる料理は独創的でとても丁寧で心がこもっていて、ほんとに美味しくて食べる人を幸せにしてくれる。
さっちんには、今度の11月の“Betty Bears' Cabaret”のプレイベントでも異国へトリップするようなお料理を創ってもらうことになりました。(さっちんのブログ Colourful life

“のらぼうhttp://kuporin.blog88.fc2.com/blog-entry-152.html”のお料理も創作料理で、人気店らしくお客さんもたくさんで、私と同じ世代くらいの男3人の創る、素朴だけど、見た目もなんだかおしゃれな男の子が描いた絵のようで、ぐっと来るおとこ飯だった。

お腹も落ち着いた頃、知り合いがやっている高円寺のバーへ行ってみようということになって電車で移動。
そのお店“バーボンハウスhttp://bourbonhouse.nobody.jp/”はクローズ。そういえば今日は日曜日だった。

どうしようか・・・。まあ、どこか開いてる店に入ってみようとふたりでぷらぷら歩いていると思い出した。もう一軒あった、知ってる店。
それは占い、というか人相学や手相、そのヒトのオーラのようなものを読む先生がいるお店。“美星”というカラオケスナック。そこへ行くことにした。

詳しい話は端折るけど、先生のおかげで私たち二人とも今自分が置かれている状況や最近考えていたことの深い意味を確認して、このお店に導いてくれた偶然(きっと必然)に感謝してその店を後にしたのでありました。

今考えてもけっこうディープな時間だった。

というわけで、昨日も不思議な日でした。



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