家具屋さんの本棚に飾ってある本が気になる。
開いてみたページ。
“犯罪者が好きなわけではないけれど
犯罪的な感覚を持っている人間が大好きだ。
いくら平穏に暮らせてもアタシは満足が出来ない。
無いものねだりな性癖のため、刺激的な危険な匂いのする人間の傍にいたくなる。
・・・オトコはオンナに比べればデリカシーがある。
だから好きだ。
苛々するほどにひとを惹きつける魅力なんかは、オトコのほうが優れている。
そうとしか考えられない。
いくら表面上は優しくても、心底は冷たいオトコが好き。だからアタシは犯罪的発想をするオトコを求めるのだと思う。
よって、依存するアタシは同化を求めている。
つまりアタシは犯罪的な男が羨ましくて、ゾクゾクするのだ。”
「赤裸リズム/本城ナオ」
同じ闇を抱えてるよ。似たような性癖。
この本と「Tsugumi」が棚に並んでて、選んで置いたのはこの店のおじさんなんだろうか。
おじさんに、この本500円で売ってくださいって言ったら売ってくれた。
言ってみるもんだな。
この著者は福岡出身みたい。天神という地名や博多弁が出てくる。
東京に来てからは新宿。生態が似てる。
歌舞伎町に集まるよな、こういう人種。
歌舞伎町ってインドのカルカッタにも少し似てる。
私の印象だと、闇の深いところが。
“七つ森”でカフェオレ注文。読書。
ランチタイムになったので移動。
花屋さんでバラを買ったら店主のおじさんが一本おまけしてくれた。
歩いてうちに向かってる途中、いつもは足が向かなかった公園が気になる。
今日は天気いいし、あったかいし。
ちょうどコーヒー屋の車も脇に止まってるし、カフェラテ持って公園に入る。
ナイヤガラ型の噴水、水辺もあって森みたいで落ち着く。蚕糸の森公園。
ベンチでぽやぽや。紅葉きれい。
持ち歩いてたナボコフの「ロリータ」を読んでみる。
“・・・
しかしあのときのミモザの茂み、靄に包まれた星、疼き、炎、蜜のしたたり、そして痛みは記憶に残り、浜辺での肢体と情熱的な舌のあの少女はそれからずっと私に取り憑いて離れなかった その呪文がついに解けたのは、二四年後になって、アナベルが別の少女に転生したときのことである。・・・・・・”
とっつきにくい文体でなかなか読み出さなかったんだけど、興味ある世界。
比喩の表現の仕方が私好み。
純文学、久しぶりにはまってみようかな。
比喩の表現の仕方が私好み。
純文学、久しぶりにはまってみようかな。
すきだ!
返信削除わかってるって☆
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